清水は23日、次節ホーム仙台戦(26日午後2時、アイスタ)に向けて約1時間半の調整を行った。前日22日に発表されたFW長沢駿(25)の長期離脱に、FW大前元紀(24)が奮い立っている。「一番つらいのは駿くん。駿くんのために、という気持ちは当然ある」と、フルメニューを精力的に消化。攻撃練習では、強烈なシュートを次々とネットに突き刺した。

 大前は08年に入団。当時、07年にユースから昇格した長沢はプロ2年目を迎えていた。2人はなかなか出番に恵まれず、下積み時代を共に過ごしてきた。6年が経過した今季、ようやく主力として同じピッチに立ち、長沢はナビスコ杯仙台戦から5試合連続得点をマーク。大前も現在2戦連発中と、結果も出始めた直後の離脱だった。大前は「一緒にピッチに立てたこともそうだけど、駿くんが点を取った時は本当にうれしかった。だからこそ、残念です」と話す。

 仙台戦は07年以来7年ぶりのリーグ4連勝、そして自身3戦連続ゴールが懸かる。大前は「駿くんが抜けたからといって負けているようではしょうがない。自分もゴールを取り続けて、チームとしても連勝も継続していかなければいけない」と語気を強めた。【前田和哉】