Jリーグ村井満チェアマン(54)が14日、山形県総合運動公園で行われたJ2山形の練習を視察した。練習前にはFW山崎主将から全選手のサイン入りユニホームを贈られ、「初めてだなぁ」と早速着用。今季開幕戦のアウェー湘南戦(3月2日)も視察しているチェアマンは「(山形は)攻撃的でアグレッシブなサッカーをしている。環境には恵まれている方だと思うので精いっぱい頑張ってほしい」と選手たちを激励。地元サポーターにも「どんなチームですか」と気さくに声をかけるなど、庶民派ぶりをうかがわせた。

 就任前は熱心な浦和サポーターで、浦和高時代はGK。現在も「フットサル中に(右手)小指を骨折し、肋骨(ろっこつ)にもひびが入っていて痛い」という“現役”だ。石崎監督の3学年下で「世代が近い。Jリーグの前も知っている大先輩ですね」と笑顔で握手を交わした。

 午前10時から約1時間半のフィジカル練習後は、ホーム競技場のNDソフトスタジアム山形も視察。「サービス向上は地域の活性化にもつながる。サッカーは世界に通じている。山形がモデルになっていい見本を示してほしい」と期待した。【佐々木雄高】