清水のMF本田拓也(29)が、明日21日のナビスコ杯東京戦(午後7時、味スタ)に先発出場する可能性が出てきた。19日、完全非公開で練習が行われ、アフシン・ゴトビ監督(50)は「リーグ後半戦に対しても、どの選手を使えるのか判断したい。例えば(高木)善や本田などは体も戻ってきているし、重要な選手」と、後半戦のキーマンの1人に指名。調整も兼ねて起用する可能性は十分にある。

 本田は、ここまで公式戦5試合に出場して先発は4月に行われたナビスコ杯G大阪戦の1度だけ。それでも「悪いときに比べれば良くなってはいる」。東京戦は予選突破に向けてはもちろん、さらにコンディションを上げるためにも重要な戦いになる。「チームが勝つことを最優先に考えたい。その中で自分自身の調子も上げていければ自信もでてくる」と見据えた。

 ナビスコ杯は初戦の仙台戦から2戦全勝と好スタートを切っているが、本田は「まだ2試合。ここからが重要」と気を引き締める。さらに「(先発の)チャンスをもらえれば、中盤でボールを奪って味方につなげる。難しいことを考えすぎずに自分の役割を果たして、チームに良いリズムをつくりたい」と、勝利へのイメージを口にした。【前田和哉】