14年新加入組1号で生き残る。仙台は今日24日、ナビスコ杯アウェー鳥栖戦を迎える。今季大宮から加入したDF鈴木規郎(30)と、清水から期限付き移籍中のMF八反田康平(24)は練習から好調を維持。ともにベンチスタートが濃厚だが「チャンスが来たら持ち味を出してアピールする」と口をそろえた。鈴木はDF登録ながら2トップの一角、八反田は2列目と攻撃的ポジションでの出番が増えており、結果で存在感を示したいところだ。

 “クローザー”では終わらない。ともにリード時の試合終了間際に投入され、勝利に導く役割を任されてきた。4戦連続で残り1分から出場した鈴木は「短い時間でも、ほかのFWにないものを出していく」。強烈な左足シュートをさく裂させるため「自分から動いて最後に左で打つところまで逆算してプレーする」と居残りで感触を確かめた。

 八反田も負けてはいられない。23日のミニゲームでは、ドリブルからシュートまで持ち込むなど得点への意欲を見せた。鹿児島出身のMFは、地元九州での試合に「調子はいいので、たくさんボールに触って貢献したい」と気合十分。これまでの仙台になかった武器を持つ2人が、5月攻勢を続けるチームに新たな刺激を与える。【鹿野雄太】