<J1:C大阪2-2横浜>◇第15節◇19日◇ヤンマー

 横浜の日本代表MF斎藤学(24)が2戦連発だ。後半35分、左サイドのDF下平からパスを受け、ドリブルでゴール前に切り込むと、相手DFを交わし、右足で一時勝ち越しとなるゴール。ドリブラーとして得意とする形で、前節15日広島戦に続く2試合連続弾を決め、今季3点目を挙げた。

 「今年は(左サイドでコンビを組む下平)匠くんとの連係でゴールを取れていなかったので、2人で点が取れたのがうれしい」

 ゴール後にはサポーターのもとに駆け付け、拳を突き上げるポーズも披露。チームは後半ロスタイムに同点に追いつかれ、3連勝は逃したが、勝ち点を21に伸ばし、9位をキープ。J1通算450試合出場を飾った元日本代表DF中沢の節目の記録を白星で祝うことはできなかったが「ACLを戦ったチームと1勝1分けで勝ち点4をとれたのはよかった」と、前向きに話した。

 本家のアルゼンチン代表FWメッシはW杯で準優勝し、MVPを獲得したが、ハマのメッシはW杯ブラジル大会で出番がなく、ベンチを温める日が続いた。だが横浜に戻り、ゴールに対する意欲は逆に強くなった。「このチームは得点が少なくて、安定した守備で勝っているチーム。守備に助けてもらっているので、僕らがもっと決めないと」と、責任感も強い。

 今の調子を維持していけば、新生・日本代表への招集も当然見えてくる。4年後のロシアこそ-。斎藤はW杯の悔しさを胸に、まずはチームでゴールを重ねる。【福岡吉央】