天敵を封じて後半戦にはずみをつける。08年以来となる首位ターンとなった浦和は今日2日、6位神戸をホームに迎える。前節までJ1記録の連続無失点試合「7」を記録した堅守を誇るが、FWマルキーニョスは大の苦手。最近対戦した5試合すべてでゴールを許し、その5試合の戦績は1勝4敗。天敵を止めて、再び、連続無失点試合を伸ばしていきたいところだ。

 マルキーニョスには3月29日の第5節でもやられている。点を取りに行き、前がかりになった後半ロスタイムにカウンターからゴールを許し、今季最多タイとなる3失点を喫した。ペトロビッチ監督(56)も「我々だけでなく、他のチームからもたくさんゴールを決めている。これまで以上に警戒しなければならない」。今季ここまで8ゴールを挙げ、衰え知らずの38歳に警戒を強めていた。

 堅守を支えるGK西川にとって、3失点した第5節の神戸戦は教訓となった試合だ。1、2点目ともに味方のミスから点を奪われたもの。そしてマルキーニョスに許した3失点目はカウンター。自陣でのイージーミスと、守備のバランスを欠いたことが直結した。失点パターンを教訓として、繰り返さないことで堅守につなげてきた。リーグトップタイ10得点のペドロ・ジュニオールは出場停止だが「マルキーニョスがいるから気は抜けないし、無失点にはこだわってやっていく」と話した。

 神戸の次は、3位川崎F、そして5位広島との対戦が続くなど8月は正念場となる。まずはマルキーニョス封じ、そして無失点で乗り切って後半戦のスタートを切りたい。【高橋悟史】