仙台DF角田誠(31)が、志願のボランチ出場でリーグ再開後初勝利へ導く。5月10日のC大阪戦以降はセンターバックでの起用が続いていたが、1日のミニゲームでは主力組の守備的MFでプレー。今日2日のホーム大宮戦で“主戦場”に戻るキャプテンは「監督には、再開前から『ボランチで使ってほしい』と直訴してたんでね。久しぶりやし、中盤で激しく行きたい」と意気込んだ。

 持ち前の激しい守備で得点も呼び込む。7月の3戦は高い位置でボールを奪えず、流れの中からのゴールは名古屋戦の先制点だけ。攻め込まれる時間帯も長く「後ろに負担がかかるし、相手に楽にプレーさせてしまった」と振り返る。特に0-3で敗れた前節東京戦は「中盤でかなりプレッシャーを受けてやりにくかった。参考になる戦いだった」。攻守を切り替える速さの重要性をチームで再認識し、仙台の武器だった堅守速攻を取り戻すつもりだ。

 角田と11年からコンビを組んできたMF富田が大事を取って1日の練習を回避したが、渡辺晋監督(40)は「シンゴ(富田)は大丈夫でしょう。カク(角田)が中盤を締めてくれれば、いい効果が生まれる」とダブルボランチに期待を込めた。頼れる主将を中心に、闘争心を前面に押し出して勝利を奪いに行く。【鹿野雄太】