J2札幌のMF小野伸二(34)が、17日のアウェー山形戦出場をアピールした。10日の京都戦で左太もも裏痛を訴えて途中交代も、11日に札幌市内の病院で受けた精密検査は異常なし。13日の札幌・宮の沢の練習は万全を期して別メニューで調整したが「痛みはありませんし、多少張りがある程度」と軽症を強調した。

 前半でベンチに下がった京都戦から3日後、ピッチの周りを1人で走る天才の表情に暗さはなかった。練習後は午前、午後ともグラウンドに駆けつけたサポーターに、時間の許す限りサインを書き続けた。「明日(今日14日)から(全体練習で)やれるんじゃないかな。今日は無理しないでランニングしましたけど」と、時折笑みを交えながら、コンディションを説明した。

 財前恵一監督(46)は山形戦に向け「(小野は)疲労もケガもあるので、守備の負担を減らすためにトップ下での起用も考えている」と起用プランを明かす。守備も必要な左サイドからのポジション変更で、攻撃力を生かす。「(山形戦出場の)準備はしています」と、小野は3連敗中のチームの反転攻勢に向け、闘志をあらわにした。【中島洋尚】