C大阪の新外国人、元ドイツ代表FWカカウ(33)が14日に再来日し、ウルグアイ代表FWフォルランとの共闘を誓った。2人はともに10年W杯南アフリカ大会に出場し、3位決定戦で対戦したこともある間柄。この日、伊丹空港で取材に応じた新助っ人は「彼は偉大な選手というだけではなく、人柄も素晴らしいと聞いている。チームのために物事を考えられる人。一緒にプレーするのがすごく楽しみ」と目を輝かせた。

 C大阪は現在リーグ15位。ここ4試合無得点と得点力不足に悩まされており、カカウは新たな得点源、そしてJ1残留請負人として期待を背負う。

 昨季まで所属したドイツ1部シュツットガルトでもここ4年間で2度、残留争いを繰り広げ、2部降格の危機を救ってきただけに自信はある。「チームが1つになることが大事。1人で状況を打開することはできないし、同じ共通認識を持つこと。その意識づけとしてコミュニケーションを重ねていきたい」と、日本語習得にも意欲を見せた。

 ドイツではすでに3週間以上トレーニングを積んできたといい「状態はいい」と話した。早ければ23日広島戦(Eスタ)がデビュー戦となりそうだ。【福岡吉央】

 ◆カカウ(本名クラウデミール・ジェロニモ・バレット)1981年3月27日、ブラジル生まれ。09年にドイツ国籍を取得、同年5月に代表デビューして10年W杯南アフリカ大会代表(通算23試合6得点)。ニュルンベルク、シュツットガルトなどでプレー。179センチ、74キロ。家族は夫人と1男2女。