清水のFW大前元紀(24)が、明日23日のホーム鹿島戦(午後6時、アイスタ)で公式戦3試合連続ゴールを狙う。前日20日の天皇杯から中2日で迎える一戦に向け、21日はグラウンドには出ずに、プールで体力回復に集中した。疲労の残った肉体をほぐし、エネルギー充電できた様子。「リフレッシュできたし、あと1日きっちり調整すれば問題はない」と自信に満ちあふれた笑顔を見せた。

 2戦ぶりの勝利へ-。順調に調整を続ける清水のエースに、対戦データも後押しする。ホーム日本平で開催された鹿島戦は、08年から6戦負けなし(4勝2分け)と相性は抜群だ。大前も「苦手意識はない。良いイメージを持ちながらやれると思う」と、ゴール奪取に向けて静かに闘志を燃やした。

 前節仙台戦で12戦ぶりのゴールを決めると、続くJ2札幌との天皇杯でも貴重な同点弾をマークしてみせた。それだけでなく、終了間際にはスルーパスでFWノバコビッチ(35)の決勝点も演出した。自らの調子が上向いている手応えがある。大前は「点を取れていることで体が動くようにもなるし、気持ち的にも違う」と、心身ともに右肩上がりを実感している。ホームのピッチに響く信頼するサポーターからの大声援をバックに、自然にボルテージも上がることは間違いない。公式戦での3連発を目指し、大前が鹿島ゴールに襲いかかる。【前田和哉】