札幌の野々村芳和社長(42)が29日、札幌・宮の沢のクラブ事務所で会見に応じ、監督交代の経緯について説明した。財前前監督は昨季、クラブ史上最も低い強化費(約3億円)の中でチーム作りを開始。今季はパス成功数、ボール保持率ともに昨季から上げた点に関しデータを基に評価も「ペナルティーエリアに入る回数の部分で改善できなかった」と理由を挙げた。

 残り14試合というタイミングについても説明。「ホームでプレーオフ開催できる4位との勝ち点差が13。試合数より勝ち点差が開くと、上回るのが厳しい。まだ現実的に届くところにあるので、何かを変えなきゃいけないと、栃木戦(25日)の夜に決断した」と述べた。

 バルバリッチ新監督(52)については「ユーゴスラビア系の人ということもあって日本人選手からすると、ときに怖いというイメージもあると思うが、それぐらいピリピリしたものを植えつけて欲しい」と話した。新監督は最短で3日に来日し、4日の練習から指導する方向で調整中。6日の長崎戦はスタンド観戦し、14日の岐阜戦からベンチ入りする。