一撃必殺のセットプレーで勝つ。仙台は29日、今日30日のホーム横浜戦へ向け最終調整を行った。試合前日恒例のFKとCKの確認では、ゴール前に飛び込む選手とキッカーの呼吸が合った好シュートを連発。得点の予感を漂わせた。渡辺晋監督(40)は「(詳しくは)企業秘密です(笑い)。成果は試合当日に確認してほしい」と自信を見せた。

 相手の苦手意識を突く。横浜は最近5試合での5失点のうち、4点をセットプレーから奪われた。仙台はリーグ再開後の9得点中5点がCKまたはFK絡みで、DF鎌田が2試合連続ゴール中だ。ゴールを狙う立場のDF石川直樹(28)は「警戒して対策を練ってくるだろうけど、いろいろ考えてるので大丈夫」と包囲網をかいくぐるつもりだ。

 渡辺監督就任初戦で今季初勝利を挙げた4月のアウェー戦でも、セットプレーからFW赤嶺の2発で沈めた。指揮官は「我々の1歩を踏み出せた良いイメージを持って臨みたい」。勝ちきれない現状を打破し、上位追撃へのリスタートの一戦にする。【鹿野雄太】