J2山形が明日10日、4年ぶり3度目の天皇杯8強をかけてアウェーで鳥栖と対戦する。8日は紅白戦を中心に調整したが、DF石川竜也(34)は練習に加わらなかった。6日の水戸戦で決勝ゴールを決めたベテランは、試合中に左足を捻挫。代役が期待される韓国人MFキム・ボムヨン(24)は、髪を丸刈りにしてJ1撃破に闘志を見せた。

 DF西河の故障などでセンターバックが手薄になったことで、水戸戦の途中に4バックから3バックにシステムを変更。左DFからウイングバック(WB)にポジションを上げた石川が結果を出した。石崎信弘監督(56)はこの日も3-4-3を継続。状況次第で5バックでも守れる布陣を確認した。

 ボムヨンは先発組の左WBでプレー。練習後には石崎監督やDF當間からアドバイスを受けた。今季3度目の髪形チェンジで“ピーナツカット”に変身。「気持ちを切り替えたかった。監督に自分のストロングポイントを一番生かせるポジションと言われた。先のことを考える余裕はない。目の前の試合を全力で戦うことが、自分の先にもつながる」と本来のポジションである攻撃的MFでアピールする。【佐々木雄高】