<J1:川崎F4-0徳島>◇第23節◇13日◇等々力

 川崎Fは主力を欠いたが、FW小林悠(26)の1得点2アシストの活躍でACL出場圏内の2位に浮上した。先制点をアシストし、前半ロスタイム、FWレナトのクロスに頭で合わせて追加点を奪った。

 スタンドに向かって走り出し、背番号を指さした。その直後に前半終了の笛が鳴ったが、ゴールの余韻を楽しむように胸のエンブレムに手を伸ばした。後半にも1アシストし、FW大久保を出場停止で欠く中で、しっかり結果を残した。「出られない選手がいる中で、その選手の分も戦わないといけなかった」。

 波に乗る中での、日本代表アギーレ監督の御前試合だった。リーグ戦とナビスコ杯で連戦が続き、疲労が蓄積していた。今週は休みを意識して取り入れ、普段は参加する居残り練習もせず回復に専念。試合では前線から守備までをフル出場でこなし「チームのためにしっかり走るところはアピールできたかな」。アギーレ監督にも「興味深い選手がいた。いいリズムの試合だった」と言わせた。

 代表の国際親善試合を見て、Jリーグ組に刺激を受けた。「フレッシュな選手が活躍していた。みんなにチャンスがあるし、僕もどんどんアピールしていかないといけない」。結果を出し続けることが、一番の近道だ。【保坂恭子】