J2札幌のバルバリッチ監督(52)が18日、札幌・宮の沢での紅白戦主力組にFW内村圭宏(30)を抜てきした。明日20日群馬戦は4試合ぶりの先発が濃厚。指揮官は攻撃のスピードアップを図るためスタメン変更を示唆しており、前節同点弾を決めた13番を加え、攻撃面の課題を解消する。

 バル流てこ入れ第1弾が始まった。指揮官はこの日、内村、都倉の2トップをテスト。初陣となった岐阜戦を踏まえ「内村を入れることで、よりスピードアップが図れる」と説明した。岐阜戦は連勝中とあり、出場停止のパウロンを奈良に代えるだけにとどめたが、今回は、ボランチも河合から上里に変更するなど複数メンバーで連係を再確認。先制され、退場者が出るなど苦戦した初陣を経て、選手の組み替えに着手した。

 「ただ前に蹴って走るのではなく、チームとして崩すことを意識したい。前におさめて、いろんな形ができるように」と内村。指揮官は他の選手についても「明日の練習まで見て判断したい」と前日練習までチェックする方針だ。ぎりぎりまで競わせ、初勝利へのベスト布陣を組み立てる。【永野高輔】