J2磐田は25日、シャムスカ監督(48)を成績不振を理由に解任し、黄金期を築いたOBの名波浩氏(41)を新監督とする人事を発表した。契約期間は3年で、中長期的なビジョンでチーム再建を目指す。

 名波氏はこの日午後、クラブハウスでスタッフミーティングに参加し、実質的に新体制が動きだした。26日に会見し、午後のチーム練習から指揮を執る。初陣は28日のホーム愛媛戦で、現コーチ陣は残留する。

 クラブは昨季「1年でのJ1復帰」を念頭に、経験値を重視した監督選びを進め、主力選手も慰留した。だが、後半戦に入り12戦で3勝、リーグ3位と苦戦している。仮に昇格してもJ1とJ2を往復しかねない現状を分析し、強いジュビロ復活を目指し、再建の方針を転換。監督経験ではなく、ともに土台をつくる人材を軸に人選し、ジュビロのDNAと、鋭い戦術眼を持つ名波氏に白羽の矢を立てた。同じく黄金期を支えた服部強化部長が熱心にオファーし実現に至った。名波氏は、チームのJリーグ参入後、「ジュビロ磐田」として初のOB監督となった。