日本代表の東京MF武藤嘉紀(22)は今日5日の仙台戦ではずみをつけて、日本代表MF香川真司(25=ドルトムント)と初対面する。

 明日6日から日本代表の合宿が新潟県内でスタート。楽しみにしているのが、ポジションを争うことになる香川との対面だ。動画をチェックするなどプレーを参考にしており、「自分に足りないものを持っている。ショートパスやファーストタッチの精度は一番。一緒にやれるのは代表しかないので」と動きに目を凝らすつもりだ。

 対面前に武藤自身も結果を出す。4日の前日練習は非公開だったが、1日の練習で負った顎の裂傷もばんそうこうを貼る程度で出場へ不安はない。9月の代表戦後、4試合3ゴール。チームも14戦負けなしでクラブ記録を更新中と、尻上がりに状態はよくなってきた。

 負ければ降格圏へ転落する可能性のある15位の仙台が、これまで以上に必死で来るのは間違いない。「自分たちのサッカーができれば勝ち切れると思うし、いつも通りのプレーをしたい。先制点が大事。前半決められれば楽になる」。目の前の一戦、さらにその先へ、騒がしくなる周囲をよそに冷静に話した。【高橋悟史】