清水MF高木善朗(21)が、次節横浜戦(18日午後3時、日産ス)の先発奪取に燃える。約1時間半の調整を行った15日、実戦練習では主力組でプレー。シュート練習でも次々とネットを揺らし、好調を印象づけると「プレーヤーとして先発にこだわるのは当然。狙っていきたい」と、強い口調で話した。

 11日に行われた天皇杯準々決勝・名古屋戦では、0-0で迎えた後半20分に兄俊幸(23)のアシストから、準決勝進出につながる先制点を決めた。公式戦9試合ぶりの先発ピッチでアピールに成功。「流れが悪い時間帯にチームに良い影響を与えるプレーができなかったことは課題。ただ、得点できたことは自分にとって大きな収穫だった」と、手応えをつかんだ。

 一方で、FWノバコビッチ(35)の不在で巡ってきたチャンスだったことも事実。この日、助っ人ストライカーが合流したことで先発への道のりは、当然のように厳しさを増す。高木善自身も「もっともっとコンディションをあげて、練習から良いプレーをしていかないと」と、自らに言い聞かせるように話した。残り2日。今季加入後初となるリーグ戦先発に向け、全力でアピールする。【前田和哉】