清水のDF吉田豊(24)が、明日18日の横浜戦(午後3時、日産ス)で“失敗”の借りを返す。16日、静岡市内で約1時間半の非公開調整に臨んだ。左サイドバックで先発が濃厚。「まずは守備。相手に90分間仕事をさせないことを徹底したい」と2戦連続の完封勝利へ、語気を強めた。

 今年3月、ホームで迎撃した横浜戦で苦い思い出がある。同点で迎えた前半13分、ロングボールへの対応を誤ったことから先制点を献上。後半12分には早々と交代を告げられた。挽回もできないままピッチを去り、それが決勝点だった。吉田は「クリアするのか、ボールを保持するのかを迷ったことで対応に遅れた。完全に自分のミス。悔しさが残っている」と振り返る。

 前節C大阪戦では、後半32分にクロスで相手GKのミスを誘ってDF平岡康裕(28)の得点をお膳立てした。8戦ぶりの勝利に貢献すると、チームはその後の天皇杯でも名古屋に競り勝ち、準決勝進出を決めた。自信を取り戻す勝利となったが、リーグはJ2降格圏の16位と予断を許さない状況だ。吉田は「良い雰囲気を崩さないためにも勝つことが大事。守備だけでなく、チャンスがあれば得点に絡むプレーもしたい」。今度は勝利につながるゴールを呼び込む。【前田和哉】