今度は俺の番だ。仙台MF太田吉彰(31)が、今日22日のアウェー名古屋戦で3連勝に導く。前節浦和戦は前線4人のうちFWのウイルソンと赤嶺、左MF野沢の3人が得点。太田は直接ゴールに絡む場面はなかったが、持ち前の走力で攻守に奮闘して首位撃破の立役者となった。21日のミニゲームでも主力組に入り、25戦連続の先発が確実な右MFは「ブロックを作ってからの攻撃がしっかりできている。自信を持ってやりたい」と意気込んだ。

 右からチャンスを生み出しているからこそ、周囲が生きている。太田のクロス数141本は今季リーグ2位。チーム466本の約3割に相当する。堅守速攻のスタイルを取り戻し、より存在感が増した男は「そこ(クロス)まで行けていることは自信になる」とゴールに近い位置で攻撃に絡み続けるつもりだ。

 名古屋は前節広島戦で0-4の大敗。横の揺さぶりに対する弱さを露呈した。仙台のサイドアタックを支える背番号11が、5月10日のC大阪戦以来5カ月ぶりの敵地での勝ち点3を呼び込む。【鹿野雄太】