J2磐田のGK八田直樹(28)がチャレンジ精神で2戦連続完封を狙う。26日のホーム京都戦に向け、23日に磐田市内で調整。前節熊本戦では再三、前へ飛び出し、相手のスルーパスを食い止めピンチの芽を摘んだ。アグレッシブな守護神のプレーは、名波浩監督(41)からも「今季、一番良かった。チャレンジしていた」と高評価を受けた。八田は「次の試合でも続けないと。続けることで自分も1ランク上に行ける」と次節を見据えた。

 名波監督には就任直後から「チャレンジして失敗しろ」と言われ続けてきた。熊本との試合前にも「下がるお前は見たくない」とハッパをかけられた。指揮官の言葉に、八田は「チャレンジしないで失敗するより、チャレンジして失敗する方が気持ちがいい」と勇気をもってピッチに立った。迷いを吹っ切り、積極的に前への姿勢を貫いた。0-0で引き分けたが、無失点に貢献し「出る、出ないのジャッジもできるようになれば守備範囲も広がってくる」と手応えを口にした。

 京都は、神出鬼没な動きだしをするFW大黒が得点源だ。中盤から大黒へのホットラインも要注意で、八田は「大黒さんも一発にかけてくると思う。自分もチャレンジして相手にプレッシャーをかけられれば」と意欲。守護神のチャレンジ精神が、ホーム4連勝と2戦連続完封に導くはずだ。【岩田千代巳】