ホーム3連勝へ、清水が「鉄のカーテン」作戦を展開した。次節広島戦(26日午後7時、アイスタ)に向け、23日に静岡市内で異例となる非公開練習に臨んだ。公開は冒頭15分のみ。試合3日前の報道陣シャットアウトは初の試みとなった。約1時間半後に取材に応じた大榎克己監督(49)は「選手がサッカーに集中できる環境を整えること。サインプレー等も含めて情報漏れも避けたい」と、その意図を説明した。

 前日22日の新潟戦は、後半45分にFWノバコビッチ(35)が決勝点を挙げて接戦を制した。劇的な勝利で2試合ぶりに勝ち点3を獲得。順位は15位となり、J2降格圏を脱出した。ただ、清水を含めて13位仙台から17位C大阪までの勝ち点差はわずか4と、残留争いは混戦状態だ。まだまだ予断を許さない状況が続く。指揮官も「選手にはもう1度、自分たちの目標(残留)を忘れないようにと伝えた」と、気を引き締める。

 この日、主力組は軽めのメニューを消化し、体力回復に励んだ。大榎監督は「疲労をどれだけ残さないかが1つ。後は攻守でフォーメーションが変則的な広島にどう対応していくかを考えていきたい」と対策を練る意向を示した。残り2日。集中して広島対策を行い、万全の状態を整えていく。【前田和哉】