仙台は24日、FWウイルソン(29)が左膝関節骨挫傷と外側半月板損傷で全治3、4週間と診断されたと発表した。22日アウェー名古屋戦の開始早々、空中戦後の着地時に負傷し9分で交代。仙台市内の病院で精密検査を受けていた。

 エース助っ人の穴は全員で埋める。今シーズン中の復帰を目指すが、明日26日のホーム柏戦と11月2日のアウェーG大阪戦は欠場が決定。渡辺監督は「一番悔しい思いをしているのはウイルソン。嘆いても仕方ないので、総力戦で臨むだけ」と気持ちを切り替えた。

 空いたポジションを狙うFW陣が、シュート練習で火花を散らした。最近5試合連続でベンチ入りの中原が高い決定力を見せれば、前節メンバー外だった武藤もゴールを量産。疲労を考慮して別メニュー調整していた赤嶺と柳沢の前で存在感をアピールした。指揮官は「やってやろう、という気持ちを示してくれている。(ウイルソン不在を)補って余りあるパワーを出してほしい」と期待を込めた。シーズン終盤で無念の離脱となった仲間の思いを背負い、一丸でゴールと勝利を目指す。【鹿野雄太】