清水のFW村田和哉(26)が、ホーム3連勝を呼び込む。明日26日の広島戦(午後7時、アイスタ)に向け、24日は静岡市内で約1時間半の非公開調整に励んだ。試合当日はこれまで同様、切り札として出番を待つことになりそうで「この残留争いの中でチームを救えば、ヒーローになれる。与えられた役割の中で結果を残すだけ」と、集中力を高めた。

 前節新潟戦では、後半42分にMF六平光成(23)に代わって途中出場した。同45分には右サイドをドリブルで突破し、FWノバコビッチ(35)の劇的な決勝点をアシスト。ホーム2連勝を呼び込んだ。わずか3分間で結果を残す“離れ業”を成し遂げたが、村田は「周りの人には驚かれたけど、自分にとってはイメージ通りだった」と振り返る。広島のイメージも頭にあり「両サイドが上がってくる。そのスペースを突ければ、チャンスは作れる」と不敵な笑み。既にゴールへの道筋は描けているようだ。

 新潟戦の勝利で順位はJ2降格圏を脱出したが、17位C大阪との勝ち点差はわずか2と油断はできない。村田は「一丸となって勝ち点3を奪うことだけを考えたい」。残留争いとの決別へ-。オレンジサポーターの大声援を背に、サイドを切り裂く。【前田和哉】