J2磐田のルーキーDF小川大貴(23)が思い出のスタジアムで初得点を狙う。11月1日の千葉戦(フクアリ)に向け、30日に磐田市内で紅白戦に臨んだ。前節京都戦でプロデビューした小川は主力組のサイドバックを務め、前半は小川が左でDF駒野が右、後半は逆の布陣をテスト。両足の正確なキックを持つ小川は「どちらでもいけます」と準備万全だ。「攻撃性を出したい。ゲームメークの役割も求められる。シュートまでいって点も取れれば」とルーキーらしいアグレッシブなプレーを誓った。

 明大4年で、フクアリで順大に勝利した試合は忘れられない思い出だ。絶好調で臨んだ1戦で、シュートブロックした際に右手首を骨折。チームの交代枠が既になく残り10分は骨折したままプレーを続けた。「当時は痛みも感じないぐらいハイテンションで体もキレていた。千葉戦もハイテンションでいきます」。

 千葉との勝ち点差は3。J1昇格のためにも負けられない。相手のサイド攻撃を封じるには、小川が積極的に高い位置を取ることがカギだ。「サイドの攻防に勝てれば試合も優位になる。高い位置を取っていきたい」。はつらつプレーで、名波ジュビロのアウェー初白星をたぐり寄せる。【岩田千代巳】