清水のDFヤコビッチ(29)が、敵タレント陣を完封する意識を高めた。明日2日のアウェー川崎F戦(午後4時、等々力)に向け、10月31日は静岡市内で約1時間半の非公開調整。等々力では05年の白星を最後に公式戦9戦未勝利と相性が悪い。川崎Fには得点ランク1位のFW大久保や日本代表FW小林、FWレナトと強力FW陣がそろう。ヤコビッチは「1人がボールを取りに行った時に、カバーできる状況を整えていくこと」と、イメージを膨らませた。

 練習前に行われた恒例のミーティングでは、川崎FのVTRをチェックした。大榎克己監督(49)も「(ボールホルダーへの)守備が単発にならないように、選手間の距離感と攻守の切り替えが重要になる」とポイントを挙げた。J2降格圏の16位と苦しい状況で、残り4試合。残留するためには連敗できない。「コミュニケーションを取りながらチームで対応したい」とヤコビッチ。鬼門突破で11戦ぶりのアウェー勝利を挙げ、浮上の足がかりをつかみたい。【前田和哉】