川崎FのFW大久保嘉人(32)が、来季から2年契約の条件提示を受けた。3日、川崎市内で庄子取締役強化本部長から約30分間、来季の補強ポイントなども含めて説明を受けて残留を要請された。今季で川崎Fとの2年契約が満了。既に東京と神戸から正式オファーが届いている大久保は「うれしい悩み。俺の人生。自分の判断でいい方向に行きたい」と話した。

 川崎Fは他クラブとのマネーゲームは避けたい意向だが、年俸1億3000万円+ゴール給付きの3年契約を用意しているとされる東京の条件に近い年俸を提示したとみられる。庄子強化本部長は「クラブとして最大限の誠意は示したつもり。あとは本人がどう感じてくれるか」。大久保は近日中に他クラブからも条件提示を受ける予定で、庄子強化本部長は「返答期限は10日ごろ」と話した。

 この日、練習場にはサポーターが集結し「嘉人

 これからも俺達と闘おう」と横断幕を掲げるなど残留を訴えた。大久保は「うれしいし、ありがたい。すごくいいチーム。ここにおれば点も取れる」と揺れる胸中も明かした。絶対的エースの決断が注目される。