<J2:磐田0-2山形>◇第41節◇15日◇ヤマハ

 J1昇格プレーオフ(PO)進出を争う6位山形が3位磐田を破り、勝ち点を64に伸ばした。磐田は66。千葉は富山を退けて65で4位に浮上、7位の大分は讃岐を下して63とした。23日に最終節が行われる。

 磐田はホーム最終戦で山形に敗れ、J1昇格PO進出は最終節に持ち越された。11日にジュビロの礎を築いた元社長の荒田忠典さん(享年81)が死去。喪章を着け天国の荒田さんに白星を届けようと挑んだが、有効な縦パスが少なく攻撃の決め手を欠き、無得点で敗れた。名波浩監督(41)は「雑なプレーが多かった。相手の気持ちの入り方も含め完敗だった」と振り返った。

 北九州が敗れたため3位死守も、5戦未勝利(4分け1敗)で1カ月、白星から遠ざかっている。今季はまだ逆転勝利もなく、チームの底力向上も急務だ。3位以下が混戦でPOを優位に進めるためにも最終節の札幌戦では勝利が絶対条件。指揮官は「プレーの質的にもメンタル的にも、後ろ向きになることなく、明るく立ち振る舞えたら」と次週を見据えた。

 ◆J1昇格プレーオフ出場権争い

 最終節を残し、出場圏内の3~6位に入る可能性があるのは、3位磐田、4位千葉、6位山形、7位大分の4チームに絞られた。5位北九州はJ1ライセンスがないため、6位以内でもJ1昇格プレーオフに出場できない。仮に北九州が23日の最終節に敗れ、磐田、千葉、山形、大分がそれぞれ勝利すると、この4チームがプレーオフに進出。北九州が勝つと、J1昇格プレーオフは3チームで争われることになる。