浦和のFW李忠成(28)が優勝請負人の任務遂行を予告した。J1は22日に約3週間ぶりに再開し、首位の浦和は2位G大阪と直接対決する。勝てば8年ぶりの優勝が決まる浦和は19日、本格的な練習を再開。今季サウサンプトンから加入した李は「このために日本に帰ってきたし、レッズに入った。サッカー人生の中でも大きな1ページになると思う」と熱い言葉で意気込んだ。

 大一番のチケットは完売で、5万7000人前後のサポーターが会場を埋め尽くす見込み。今季は無観客試合の影響で、公式フラッグ以外の応援グッズは持ち込み禁止だったが、クラブは昨年11月のナビスコ杯以来の人文字を許可するなど、舞台は整った。

 李はここまでリーグ戦6ゴール。多くはないが10月26日の鹿島戦で同点弾を決めるなど勝負強さは健在だ。「この試合で決勝点を取った人が今年のヒーロー。これまでのことがうそのように称賛されると思う」と冗談めかして言った。11年のアジア杯決勝のボレーを超えるゴールを期待する声には「あれ以上!?

 あるかな」と笑う。美しくなくていい。泥くさくていい。8年ぶりのリーグ優勝を引き寄せる。【高橋悟史】