J2山形MF宮阪政樹(25)が、自身初のシーズン全試合先発出場になる最終ホーム東京V戦(23日)を白星で飾る。チームは20日、紅白戦を行い、宮阪は先発組でフル出場した。

 山形でプロデビュー3年目。前節の磐田戦で41試合連続出場し、自己記録を更新。今季チームでただ1人、全ての試合でピッチに立つ。途中交代は4戦だけ。出場時間も更新中の宮阪は「最後まで気を引き締めて戦いたい」と、最終節後のプレーオフ(PO)進出を視野に入れている。

 ダブルボランチの一翼を担う。キッカーとしても直接FKで今季8点中5点を挙げている。直接FK通算12ゴールはJ2歴代2位(現役1位)。島田裕介氏(32=現サッカー解説者)のJ2記録に1ゴール差に迫る。史上最速ペースでFKゴールを量産する宮阪は「たまたまです。運がいい」と謙遜する。

 1巡目アウェー東京V戦では、ポスト直撃FKで先制シーンを演出。自ら決勝ゴールも決め2-1の勝利に貢献した。直接FKでコンビを組むDF石川もけがから復帰。宮阪は「駆け引きできるので(ゴールの)確率が上がる」と感謝している。チームは来季J2にとどまるつもりはない。直接FKの好機に、宮阪がJ2メモリアル弾を狙う。【佐々木雄高】