仙台MF梁勇基(32)が、今日22日のホームC大阪戦で5年前の再現を狙う。プロ6年目の09年、J2第49節で今回と同じ11月22日にユアスタで日本代表MF香川擁するC大阪と対戦。1-0で勝利して首位を奪い、最終的にJ2初優勝を果たした。左MFで先発フル出場していた梁は「試合終了直前にチュソン(DF朴柱成)が珍しくヘディングで決めてね。あそこで勝ったから初タイトルを取れた」。吉兆の日に迎える残留争いの大一番へ、21日は全体練習後も居残りでFKの感触を確かめた。

 仙台の大黒柱はC大阪キラーでもある。5月のアウェー戦では今季初ゴールとなる決勝点を奪い、同カード2試合連続得点中。通算でもチーム最多の6点を決めており「悪いイメージはないし、キックの感触もいい」と自信をのぞかせた。今季は守備的MFでの起用が増え現在2ゴールにとどまっているが、勝利に導く1発は常に狙っている。

 練習生から入団を勝ち取り、27歳でJ1に上り詰めた。J2での厳しい6年間を経験しただけに「本当に大事な試合。自分の出来が勝敗を左右すると思っている」。生え抜きの背番号10が、大きな覚悟を胸にピッチに立つ。【鹿野雄太】