<J1:徳島0-1鳥栖>◇第32節◇22日◇鳴戸大塚

 鳥栖が最下位徳島を下して2連勝で逆転優勝へ望みをつないだ。吉田恵監督(41)が「負けられない試合だった」と位置づけた大一番。練習から「(選手に)油断しないよう強く言ってきた」という。指揮官の執念に元日本代表DF安田が、後半38分に決勝点で応えた。選手の奮闘に、同監督も「今日の勝ち点3で優勝、ACL出場の可能性がある。選手のモチベーションも上がる」と熱かった。

 鳥栖の順位は4位のまま変わらない。だがこの日、首位浦和がG大阪に敗れたため勝ち点差が8→5に縮まった。残り2戦。他の結果次第で残る逆転優勝に、決勝点を演出したMF水沼宏太(24)は「全部勝つつもりでいく」と気合を込めた。鳥栖は12年に、勝てばACL出場圏内の3位を確定できた最終節に敗れ、5位転落した苦い思いがある。待望のJ1初タイトル奪取で、リベンジしたい。