名波浩監督(42)が指揮するJ2磐田は4日、磐田市内で来季に向けて始動した。若手中心の14人が参加し、走り込みやボール回しなどを消化。悲劇的な幕切れだったJ1昇格プレーオフ(PO)から4日。名波監督は「相当引きずると思う。さすがに、サッカー人生最悪の出来事という気がしている」と本音をもらしながらも、体力強化を課題に挙げ、フィジカル面の下地づくりを始めた。

 選手たちには「もう1度、お前たちと一緒に(J1に)上がりたい」と思いをぶつけた。まだ来季編成は未定だが、同監督は「ベースは取っておきたい」と現有戦力の維持を希望した。9月末の就任から10試合を指揮し、最後の10分間の戦い方に課題はあるが「内容も雰囲気も良くなったし、いろんな含みを持たせてくれたチーム」と手応え。まずJ2の長丁場を意識し、90分間走り抜く力を養うつもりだ。【岩田千代巳】