東京の日本代表FW武藤嘉紀(22)が5日、発熱による体調不良で練習を回避した。東京・小平市内のクラブハウスにも姿を見せず自宅療養。最終節・横浜戦(味スタ)出場のため大事を取った形だが、マッシモ・フィッカデンティ監督(47)は「あのような特徴(スピード)を持つ選手はチームで彼だけ。いなければ違った形で(パスによる)ビルドアップをしていく必要がある」と今日までに見極める。

 今季の疲労が一気に噴き出たのかもしれない。日本代表に選出され、サインや写真撮影を求める練習見学者も急増。長蛇の列で待つファンに、汗をかいたまま1時間近く対応することもしばしば。秋以降はスタッフがベンチコートを用意するなど体調面を考慮したが、気温が下がったここ最近は、疲れた体に無理がたたった可能性もある。

 今季13得点で、あと1点で新人得点新記録ながら2戦不発。強行出場しても、病み上がりの状況は避けられない。ラストチャンスを前に暗雲が漂った。