J2磐田は9日、磐田市内で練習を行い、MF田中裕人(24)が来季は試合に出続けることを目標に掲げた。J1昇格プレーオフ準決勝で今季初先発した。ルーズボールを拾うなど持ち味は出したが75分で足がつって交代。約1年ぶりの先発に加え、重圧と緊張が疲労を早めてしまった。終盤に押し込まれただけに「自分がピッチにいてはね返したかった。ボランチで90分走れないのはダメ」と猛省。「勝てなかったのが今の自分の、そしてチームの実力」と振り返った。

 ただ、J1切符を争う舞台を経験できたのは大きな糧だ。名波浩監督(42)が掲げる4カ条もしっかりノートに記し、自ら意識付けしている。来季はキャンプから90分走れる体力強化からスタートする。「来季の目標は試合に出続けること。しっかり基盤をつくってチャンスをつかみたい」。最後の悔しい思いを来季にぶつける。【岩田千代巳】