清水のMF河井陽介(25)が10日、12日に以前から痛みを抱える左膝の手術を受けることを明かした。別メニュー調整したこの日の練習後、取材に応じ、「来季を万全の状態で迎えるためにも、きちんと治したい」と話した。

 河井はブラジルW杯による中断中に、患部に痛みを訴えて一時、離脱した。医師からは「完治には手術が必要」と伝えられたが、J1残留争いの渦中にあったチーム事情を優先して手術を回避。強行出場を続け、終盤戦は本職ではない右サイドバックとして残留に大きく貢献した。

 最低限の目標こそ達成したものの、結果は12年の入団から最低の15位と、理想とは程遠い内容でシーズンが終わった。河井は「残留した喜びは一瞬だけだった。今は悔しい思いの方が強い」と、厳しい表情で振り返る。

 全治までには2カ月を要する見込みで「ゆっくり治します」と慎重な姿勢をみせる。その一方で「来年は今年みたいな事態を招かないようにするためにも、キャンプまでに合流できれば」と、復帰時期もしっかりと見据えた。【前田和哉】