川崎Fから完全移籍で加入した清水GK杉山力裕(27)が16日、初めてクラブハウスを訪れた。この日はチームスタッフの案内で施設などを見学し、その後は筋トレやジョギングなどの軽めのメニューを精力的にこなした。自主トレなどを行っていたチームメート数人へのあいさつも済ませると「(清水は)若い選手が多く、可能性があるチームだと思う。今年は優勝争いしたい」と決意を語った。

 静岡学園出身の杉山は高校卒業以来、10年ぶりの“地元復帰”となる。古巣川崎Fには9年間在籍し、今回が自身初の移籍だ。高校3年間を過ごした思い出の場所でプロ10年目のシーズンを迎える杉山は「帰ってきたな、という感じ」。年末年始は全国高校選手権で8強入りした後輩たちの試合をテレビで観戦。「僕は優勝すると思ったんですけど。1年生で出ていたGK(山ノ井)はすごいと思う」と刺激を受けた。

 今日17日は新体制発表記者会見に出席し、明日18日からチームが始動する。まずは開幕に向けた定位置争いが待ち受けるが「中堅としてこれまでの経験を伝えたい。僕を含めてGKは4人。みんなと切磋琢磨(せっさたくま)しながら、自分も成長していきたい」と共闘を誓った。【神谷亮磨】