清水MF石毛秀樹が19日、“二十歳の誓い”を立てた。昨季はサイドバックでの出場が多かったが、今季は本職の攻撃的ポジションで勝負することを決意。今季の目標を7得点5アシスト以上と掲げる生え抜きは、まずは先発定着に向けてアピールを続ける。

 清水MF石毛が、本職でのスタメン定着を狙う。始動2日目を迎えたチームは午前と午後の2部練習を敢行。シュート練習やハーフコートでのゲームなど、実戦に近いメニューも行われた。石毛は年末年始から毎日30分間のジョギングや筋トレなどの自主トレを積極的に行い、始動に向けて準備を進めてきた。この日も軽快な動きでアピールし「いいスタートは切れていると思う」と手応えを口にした。

 昨季はサイドバックでの出場が多かったが、本来はトップ下やサイドハーフなどの攻撃的ポジションを得意としている。大榎克己監督(49)が就任した昨年7月以降は前線での出番が増え「感覚は戻ってきた」。今季は7ゴール5アシストと明確な目標も掲げ、本職で勝負する構えだ。石毛は「現実的な数字。それを達成すれば上方修正していきたい」と力を込めた。

 今月11日には地元の富士市で行われた成人式に出席した。節目の年を迎え「10代とあまり意識は変わらないけれど、大人になった感じ」と、新成人としての自覚も芽生える。ユース時代の17歳でプロ契約を結び、今季で実質プロ4年目となる生え抜きは「スタメンで出続けられるようにしっかりやりたい」と意気込んだ。【神谷亮磨】

 ◆石毛秀樹(いしげ・ひでき)1994年(平6)9月21日、富士市生まれ。富士第一SSSでサッカーを始め、中学時代は清水ジュニアユースに所属。ユース時代の17歳でプロ契約を結ぶ。U-15から各年代の日本代表に選出され、U-17W杯で8強入り。11年のアジア年間最優秀ユース選手賞を受賞。J1通算70試合4得点。168センチ、66キロ。