J2磐田の新体制発表会見が19日、磐田市内で行われ、会見後にはチームが始動した。5年ぶりに磐田に復帰したMF上田康太(28)は、名波浩監督(42)の現役時代の背番号「7」を継承。レフティーでゲームメークを担う姿は名波監督と重なる。後継者の期待を背負い、J1復帰と強いジュビロ復活への貢献を誓った。また、名波監督の新シーズンの幕開けとなる練習では90分間走り抜く体力強化を軸に体を動かした。

 上田は中学時代から憧れだった名波監督と同じ番号のユニホームに袖を通し、気を引き締めた。

 上田

 7番のユニホームを着られただけで、まだ何も成し遂げていない。自分がチームの中心でやっていくという覚悟を持ってやらないといけない。

 磐田ユースから05年にトップに昇格し、11年に大宮に移籍。5年ぶりの復帰となった。磐田が昨シーズン終了後、真っ先にオファーを出したのが上田だった。ゲームメークが光り、名波監督と同じ利き足は左。服部年宏強化部長は「レジェンドの後継」を期待し背番号「7」を提示した。

 上田

 うれしかったです。この5年で苦手だと言われた守備も、自分の中で意識してトライしてきた。少しは成長していると思う。

 名波監督も「プレーの波がなくなった」と成長に目を細め「昨季のプレーは最低基準。さらなる上積みも期待する」と話す。以前の磐田在籍時の背番号は「27」と「17」だった。28歳でたどり着いた「7」に、上田は「簡単に付けられない」と重みを口にし「他クラブを経験してジュビロの伝統、格の高さを感じた」と振り返る。チームの今季の目標はJ1昇格。「ジュビロはJ2にいるべきチームではない」と名門復活への貢献を誓った。【岩田千代巳】