山形が21日、山形市内の諏訪神社で必勝祈願を行った。南米国籍の3人をのぞく25選手とスタッフあわせて約50人が出席。昨季は同神社で願ったJ1復帰がかない、石崎信弘監督(56)は「去年は良い結果が得られたので、今年はJ1残留を達成したい」。指揮官と高橋社長、中井川GMは絵馬の1年前と同じ位置にサインを書き入れた。

 スタートダッシュを目指すにふさわしい船出となった。この日の暦は「先勝」。開幕戦は仙台との「みちのくダービー」で、4季ぶりのJ1復帰戦としては最高の舞台だ。石崎監督は「まず絶対に負けられないベガルタ戦に焦点を合わせて調整する」と言った。さらに今季は2ステージ制に変更されるため、序盤のつまずきは命取りになる。浦和時代の04年セカンドステージで同制度最後の優勝を経験したGK山岸範宏(36)は「開幕からの数試合が本当に大事になる」と力を込めた。

 勝負のキャンプに向け、午後の練習ではダッシュの距離を延ばすなど体力強化メニューの強度が上がってきた。体調不良で静養していたDF山田は間もなく合流予定で、来日が遅れていたMFディエゴとMFボムヨンも前日20日に山形入り。万全の準備を整え、昨季と同様に祈願した目標を達成してみせる。【鹿野雄太】