昨年12月に左足関節滑膜炎のために手術し、別メニュー調整を続けてきた清水大前元紀(25)が21日、全体練習に部分合流した。練習前の体幹トレーニングを終えると、パス交換からシュートを狙うメニューに参加。8対8の対人プレーは行わなかったものの、順調な回復ぶりを見せた。当初は全治8週間と診断されていたが、予定よりも約3週間早く復帰。練習後は「(他選手との)練習はやっぱり楽しい」と笑顔を見せた。

 年末年始はオフ返上でリハビリに専念。チームが始動する前からクラブハウスを訪れ、トレーナーとともに体を動かしていたという。練習の完全合流は未定だが、2月のキャンプ前には復帰できる見込みだ。大前も「全然大丈夫。監督とスタッフと相談してからだけれど、早く復帰したい」と意欲を見せた。

 昨季はリーグ全試合に出場しながらも、6得点と不本意な結果に終わった。今季の明確な目標は「秘密」と明言しなかったが「やることは決まっている」と力を込める。大榎克己監督(49)が掲げた「優勝」への意識も高く、大前は「そこに向けてぶれずにやっていきたい」。苦しいシーズンを送った昨季からの巻き返しを図るべく、頼れるエースは完全復活に向けて徐々にピッチを上げていく。【神谷亮磨】