清水MF本田拓也(29)が若きオレンジ軍団をまとめ上げる。チームは26日、本田の今季キャプテン就任を発表した。午前と午後練習を終えて取材に応じた本田は「選んでもらったことはありがたい。戦う集団を作っていければ」と力強く話した。

 昨季はシーズン終盤で副キャプテンに就任。ピッチではゲームキャプテンを務め、残留争いを繰り広げる中で、気持ちを前面に出したプレーを見せてチームを引っ張った。今季の始動2日目にキャプテンの打診をしたという大榎監督も「苦しい状況で闘ってくれた。今年も先頭に立ってやってもらいたい」と期待を寄せた。

 早速「本田色」を出していくつもりだ。チームは20代前半の選手が多く、今年で30歳となる本田はベテランと呼ばれる立場になる。キャプテンは高校3年以来だが「とにかく声を出して、元気よくやる。若い選手がプレーしやすい環境を作っていきたい」と、まずは雰囲気作りに気を使っていく構えだ。自身の目標よりも「とにかくこのチームでタイトルがほしい」。第12代主将としての強い責任感と使命を胸に走り続ける。【神谷亮磨】