山形GK山岸範宏(36)が、強行スケジュールでも元気いっぱいだ。チーム最年長の守護神は前日1月31日の午後練習後に約2時間かけて都内へ移動し、夜9時すぎからのサッカー番組に生出演。宿舎に戻ったのは深夜0時前だったが、千葉・館山キャンプ7日目となった1日の午前練習に参加した。約1時間のメニューを終えた後も疲労の色は見せず「番組スタッフの方も恐縮されてたけど、しっかり休めてるので大丈夫」と、どこ吹く風だ。

 「やれることは何でもやる」。これが山岸のポリシーだ。昇格決定後からメディアへの出演オファーが絶えないが「いい意味でリフレッシュできる」と前向きにとらえている。練習中もGKメニューの合間にフィールドプレーヤーに声をかける。ファンサービスも宿舎へのバスが出発した後も1人残って行う。プロ15年目のチームリーダーは、何一つ手を抜くことはない。

 午後は今キャンプ初のオフ。監督、スタッフ、選手そろってバーベキュー会を開催した。山岸も「最年長なので食べるだけ」と楽しんだ様子。今季の残留から将来のJ1定着へつなげるため、36歳がハードワークを続ける。【鹿野雄太】