G大阪のジュニアユースで指導者の第1歩をスタートした元日本代表DFの宮本恒靖コーチ(37)が3日、大阪・万博練習場で初指導した。肩書は中学1年(U-13)専任だが、この日は約3時間みっちり1、2年生の練習を見守った。守備確認では2度のW杯を経験したDFらしく、細かく位置を指示し「選手の発想は消さずに、1つのプレーに対してどう考えているかを見ていく」と明かした。

 元代表主将として、アギーレ監督が解任されたことにも言及。「(選手に)戸惑いが出るのは事実。それでも代表は存在し続けるので、責任を持ってやること。代表チームに落ち着きをもたらす意味でも新しいリーダーが必要」と言葉を選びながら語った。初指導には約20人の報道陣が訪れた。将来的な代表監督就任については「そこに行ける人は一握り。いろいろな経験と力を付けないといけない。僕はまだ今日始まったばかり」と冷静だった。【益子浩一】