仙台の選手会長を務めるDF蜂須賀孝治(24)が宮崎・延岡キャンプ5日目の8日、「被災地のチームとして僕らにしかできないことを発信していきたい」と、選手会が主体となったイベント開催やチャリティーマッチなどの構想を明かした。

 練習試合翌日のこの日、チームはサッカーバレーや体幹トレーニングなどで約1時間半のリカバリー。練習後、今季初役職の蜂須賀は「言動や行動に対する責任感が芽生えてきた」とし、選手の意見を集約して積極的に被災地支援を行っていくことを誓った。これまでの日本サッカー選手会やJリーグ全体としての活動に限らず、過去に例のない仙台選手会独自の企画を練っていく。

 1月に鹿児島から始まったキャンプ中、すでに「イベントや新たなグッズ作りなど(選手から)多くの意見が集まってきている」という。特に始動直後の被災地訪問で衝撃を受けた新加入組からの提案が多く、GK六反も「復興はまだ終わっていない。もっと身近に触れ合える機会を設けて支援の輪をつないでいく活動が必要」と話す。具体的なプランは今後詰めていく予定だが、蜂須賀は「地域やサポーターと全員が1つになれたら」と、勝利の追求とともに地域に愛されるチーム作りも目指していく。