主将3年目を迎える川崎FのMF中村憲剛(34)が、温かくも厳しい“父親”になる。沖縄キャンプ中の9日の練習試合・名古屋戦で痛めた左足首が治り、17日、川崎市内のグラウンドでの練習に約1週間ぶりに合流した。今季は、高卒新人とは17歳差のチーム最年長。「ほぼ、お父さんみたいなものだよね(笑い)。甘やかさないでブレずに厳しくするけど、いいプレーは褒める」と、主将としての方針を明かした。

 昨季は終盤に失速し、リーグ6位に終わった。悲願のクラブ初タイトルに向けて、若手を集めて食事したり、30代のベテラン勢だけで語らうことなども計画している。「先輩がいないから、今までと訳が違う。細部にまで目を配って、優勝に向けて集団を作りたい」と、自覚を強めていた。