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浦和、首位G大阪との天王山制し1差

後半17分、先制ゴールを決め喜ぶ永井(右)と駆け寄る鈴木(共同)
後半17分、先制ゴールを決め喜ぶ永井(右)と駆け寄る鈴木(共同)

<J1:浦和1-0G大阪>◇第20節◇15日◇万博

 J連覇を狙う浦和が、くすぶっていた男の一撃で天王山を制した。腰痛で離脱したMF小野伸二(27)の代役でG大阪戦に先発したFW永井雄一郎(28)が後半17分に値千金の一撃を決め、1-0で快勝。今季5戦目で宿敵から初勝利を挙げ、勝ち点1差まで猛追した。また敵のホーム不敗新記録達成も止め、チーム初のアウエー5連勝で逆転Vに弾みをつけた。また鹿島MF小笠原満男(28)が復帰後初ゴールを含む2点とチームを勢いに乗せた。

 J注目のホットな天王山でも、頭はクールだった。夜でも30・2度の暑さだが、永井は熱くならなかった。後半17分。ポンテのパスを田中達がスルー。ペナルティーエリア手前で受けると、周囲の状況を見極めた。眼前に相手DFのクリアを狙う足、向かい風、思い切り足を振り上げる時間もなかった。「風でちょうどシュートの勢いが止まる。低いシュートは無理なので、コースだけ、と思って蹴った」。右足で打ち込んだ値千金の一撃は、狙い通りにゴール右上ギリギリに滑り込んだ。

 モヤモヤ一掃弾だった。試合当日朝、オジェック監督に直々に呼び出され、腰痛の小野に代わって、リーグ戦で10試合ぶりとなる先発を伝えられた。「練習の中でストレスをためているのを感じている。G大阪戦でストレスを爆発させて欲しい」。エースFWワシントンを欠く中での指揮官の代役指令。燃えないはずはない。シュートは1本だけだが、その決定機を逃さなかった。オジェック監督も「永井と田中達がかき回してくれた」と絶賛した。

 7月以降の好調を証明したかった。2-5で大敗したナビスコ杯のG大阪戦でも1ゴールをマーク。先月中旬のオフには種子島に趣味のサーフィンに出向き、心身ともにリフレッシュもできた。あとは先発チャンスが欲しかった元日本代表は「出られないで喜んでいるヤツなんていないと思う。何かしてやろうと思いがちだけど、人を使ったり、スペースをつくることも考えた。よく動いたと思う」と満足しないFWが、自らのプレーを評価した。

 永井の一撃で、浦和は首位のG大阪に勝ち点1差まで肉薄した。逆転VでのJ連覇を狙う浦和にとって直接対決を制し、勝ち点3以上の価値がある1勝。G大阪のホーム不敗新記録の達成も阻み、チーム初のアウエー5連勝のおまけ付き。浦和が「大阪夏の陣」で最高のステップを刻んだ。【藤中栄二】

[2007年8月16日9時28分 紙面から]

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