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左の達也がオシム御前で2戦連発/J1

- 浦和対東京 前半、同点ゴールを決める浦和FW田中達
<J1:浦和3-2東京>◇第22節◇25日◇埼玉
浦和のワンダーボーイが進化した「左足」で代表定着を印象づけた。東京に先制された前半36分、FW田中達也(24)が左足で同点弾。これで今季5得点中、4得点を利き足ではない左で決め、左右関係なく得点奪取できる能力をみせつけた。視察した日本代表オシム監督前でゴールを奪い、チームも3-2で東京に競り勝ち、首位を守った。
左足が強引に動いた。0-1で迎えた前半36分、平川の左クロスを待ち構えた相手DFの前で、田中達がボールをさらい、そのまま左足を振り抜いた。相手DFの足に当たりながら敵ゴールに転がった。日本代表オシム監督が視察した一戦。「良いボールがきたし、落ち着いていた」。こん身の力で喜びの拳を突き上げた。チームも乗せた。堀之内、ポンテの追加点が生まれ、首位をガッチリとキープする勝ち点3をもたらした。
「御前試合」で2戦連発の計3得点を挙げた。今季リーグ9戦目で計5得点とゴールを量産。しかも4得点中を利き足ではない左足で決めた。田中達は「たまたまだと思う」と謙遜(けんそん)するが、05年11月に右足首脱臼骨折以降、動かせない右足に代わり、左足でのボールタッチ練習に時間を費やしていた。
昨年12月に右足首プレート除去手術以降も左足の強化を徹底。01年の浦和加入当初は不慣れで、06年までの6年間で左足ゴールは6得点と「年1」ペース。今季の左足4得点が左右両方でゴール奪取できるほどに進化した証しだった。
代表復帰後のコンディションも調整できた手応えがある。もともと「自分はキレで勝負するFW。中2日はキツイ」という。22日のカメルーン戦でスタメン出場し、59分間プレーした疲労は残っていた。しかし「きつさはあったけど、代表に選ばれることは光栄なことだし、疲労は感じていない」と代表定着のために乗り越えなければならない“試練”として受け止めている。
精神的な疲労も家族と過ごすことでサッカーを忘れる。清水トレーナーの指導を受け、古傷の右足首のケアにも余念がない。カメルーン戦後は「収穫があった。だから次も呼ばれたい」と前を向いた。止まることなく動き回るプレースタイルに加え、進化した左足弾も手にした田中達の目前には、代表定着の道がしっかり見えてきた。【藤中栄二】
[2007年8月26日9時11分 紙面から]
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