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横浜FCが高木監督解任、突然の通告

25日、鹿島戦でピッチ内にボールを投げる横浜FC高木監督
25日、鹿島戦でピッチ内にボールを投げる横浜FC高木監督

 横浜FCは27日、高木琢也監督(39)の解任を発表した。今季はここまで3勝2分け17敗の最下位という成績不振が理由。ブラジル人のジュリオ・レアル氏(56)が新監督に就任することになった。チームは11日の横浜ダービーで8失点の大敗を喫した後、G大阪に引き分けたり、好調鹿島を相手に互角の戦いを見せるなど、上昇ムードに乗りかけていた。明日29日には清水戦も控えるタイミングでの電撃的監督交代で、選手、スタッフは戸惑いを隠せなかった。

 あまりにも疑問の多い解任劇だった。最近3試合は新外国人MFパウロとオがチームに溶け込みだし、G大阪、鹿島と2戦連続で強豪クラブ相手に互角の戦いをした。高木監督も「勝ち点を積み重ねるには、このままの戦いを続けることだ」と自信を深めていた。前日には新潟で次節の対戦相手清水の視察を行っていたが、この日の午前中に解雇通告。8日間で3試合の過密日程のど真ん中というタイミングでの解任は、不自然だった。

 坂本社長は解任の時期について「(11日の)マリノス戦の後、もう3試合見てみようということになり、うまくいけば高木監督にそのままやってもらったのだが」と説明。ある意味「計画性」はあった。だが、ジュリオ・レアル新監督はわずか2日間選手と接しただけで、清水戦の指揮を執ることになることに、不安要素は否めない。

 勢いに乗りかけたタイミングでの監督交代に、選手にも動揺が走った。FWカズは「いろんな思いはありますが、僕らは次の試合に備えるだけです」と努めて冷静に話したが、ある主力選手は「タイミング的にも分からない。『最後まで高木体制で』と会社は2、3回話していたが…」と不信感をあらわにした。

 高木監督の求心力は、このチームに不可欠なものだった。FW久保、平本、MF奥、DF山田ら高木監督を慕って横浜FC入りした選手は多い。平本は「高木さんは僕を呼んでくれたのに申し訳ない」と表情を曇らせ、奥は「個人的に力になれなかった。もっと力になれていたら」と話した。

 高木監督はこの日、選手に「プロだからこういうこともある。これで終わりではないので頑張ってくれ」とあくまでチームの未来を案じ、気丈に話した。この時期に高木監督がチームを離れることが、果たしてどうプラスになるか、大きな疑問だ。

[2007年8月28日9時3分 紙面から]

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