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大宮金星、首位浦和を倒す/J1

大宮FW森田(中央)はゴールを決めMF小林大(左)らと喜び合う
大宮FW森田(中央)はゴールを決めMF小林大(左)らと喜び合う

<J1:大宮1-0浦和>◇第24節◇1日◇埼玉

 J2降格圏の17位に低迷していた大宮が、首位の浦和から大金星を挙げた。個人技に押し込まれながらも守備を固めた速攻作戦がズバリ的中。後半15分のFW森田の一発を守りきった。佐久間悟監督(44)は就任後6戦目で初勝利。劣勢が予想されたさいたまダービーで、6月16日の新潟戦以来、77日ぶりの白星を挙げた。2位G大阪は4-1で名古屋に大勝。両チームの勝ち点差は「1」に接近した。

 ピッチにへたり込む浦和を横目に、大宮の選手が真っ先に南ゴール裏のアウエー席に向かった。5万人の観衆のうち、わずか約3000人というサポーターと一緒に何度も拳を振り上げた。MF小林大は「間違いなく自信になった」と、チームメートと勝利の余韻に浸った。

 日本代表級の並ぶDF陣を崩した。後半15分、速攻からDFレアンドロが敵陣に走ってDF闘莉王をかわした。ボールを託されたFW森田は「気持ちの高ぶりは半端じゃなかった」。高揚を抑えながら冷静に今季2点目を流し込むと、ガッツポーズを繰り返した。佐久間監督は「浦和の個の力に試合コントロールはできなかったが、森田君の良いゴールがあった」と、監督就任初勝利にほっとした表情をみせた。

 低迷脱出のため、前節の柏戦から出場勝利給が90万円(推定)に倍増した。だが「試合中はそんなこと考えていられなかった」と森田。34試合分の1試合と考える浦和に対し、大宮は「さいたまスタジアムでサポーターに胸を張って帰ってもらいたい」。ダービーだからこそ、勝ちたいという執念だった。

 浦和戦は吉原、藤本、片岡の主力が出場停止。現代表はゼロ。佐久間監督もJ1監督経験も勝利給もない。だが渡辺社長に「佐久間と心中するつもり」と託された期待にダービーで応えた。決勝点を挙げた森田は「次に勝たないと何の意味もない」と気を引き締めた。大金星は挙げたが、まだ暫定で16位。降格圏から脱したわけではない。ただこの勝利がイレブンに勇気を与えたのは間違いない。【栗田成芳】

[2007年9月2日9時6分 紙面から]

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